大震災改革@東北地方

今回の震災で見直されるだろう仕組みをまとめてみた


1.道州制

これまで47都道府県の1つ1つの全ての県に全ての機能を詰めてきた。どんな所に行っても教育委員会が設置されているし、どんな所にいっても選挙管理委員会というのが組織されている。どんな所にいっても同じような仕組み、役割を持った組織を抱えている。これ、明らかに非効率だろ。昭和の物理的、距離的問題があった時代だったら適していた仕組みなんだろうけど今だったらIT使えば簡単に解決するよね。物流もかなり大規模化した。

地球規模で企業が活躍する時代「どこかに機能を集約する」というのが当たり前なのに市や県ごとに機能を細分化させ持たせるなんて時代遅れと言わざるを得ない。「東北教育委員会」や「東北選挙管理委員会」みたいな大規模化にして欲しいよね。幸いなことに東北は今回の大震災でかなりの機能を失って「機能委託してみた」という事例が増えてきた。というか何もしなくても大阪はそうした動きが加速している。時代に適したシステムにこの際一気に方向展開して欲しいよね。


2.選挙

30人の部活動がこれからのあり方を話し合いました。どういった方法が有効でしょう?…全員で話し合いの場を持たせて意見聞くのがいいよね。じゃぁこれが100人に増えたら?これでもやっぱり全員で話し合いした方がいい。1000人だったら?ちょっと場所、時間的に厳しくなって来たかもしれない。これなら代表意見を事前に集めて代表者が話し合うのがいいよね。これが選挙の始まりだ。場所的問題と時間的問題があるから代表者を決めて代表者が話し合うのが選挙制度の本質だ。ここで忘れないで欲しいのが「最善策は全員で話し合う事、それが出来ないから次点の代表者で話し合う」という事である。例えば30人という場所的問題と時間的問題が問題ないのに3人位でこれからのあり方を決めていたら民主主義ではなくそれは「独裁政治」そのものだ。先ほど1000人では全員集まるのは厳しいと書いたが、集まるのが可能なら当然集まるべきだ。

民主主義ならばなるべく最善策「全員が話し合う場を設け、全員でこれからの事を決める」事を目指したほうがいい。だけど日本という1億人じゃね…当然選挙しなくちゃならない規模だ、だけど国会議員の数は話し合われる必要はある。1000人の意見の代表者10万人決めて話し合うより、100万人の意見の代表者100人が話し合ったほうがいい。選挙も場所と時間の問題が許す可能な限り大規模に行ったほうがいい。それが民主主義として、これからのあり方を決める最善策だ。

昔と比べて場所と時間問題は改善したのだろうか?当然だけど改善されている。ニコニコ動画Ustream…もはやIT上では100万人が同じ空間を共有出来る場が出来た。民間のサービスでさえも100万人が集まれる程場所的問題は解消されている時代、国が動けばIT上で1000万人が集まる事だって可能だろう。時間も解消されている。そんなの2chみれば分かる。1990年代のログを遡る事も出来るのだから。昔は不可能であった規模が次々と可能になっていている現代。場所的問題、時間的問題が解消されてきたのに何故選挙はほとんど変わらないのか?可能なかぎり全員で話し合う場を作るのが民主主義としての最善策、最適でなければある人にとっては独裁政治北朝鮮となんら変わらない政治になってしまう。

なのでこれからの選挙のあり方も変わる事を是非期待する。コレ幸いと震災して、東北地方とかちりちりバラバラ、以前と同じような選挙やろうなんて考えられないでしょ。今年は地方市長選が多いけど、当選投票数は確実に減るよね。1万票で市長が決まってたのが5000票で決まったりするかもしれない。結果として以前と同じ、いや復興支援として以前より相当な額を動かせる権力が以前より少数の意見により決まる。今の選挙制度を続けていくと東北地方は、より独裁政治じみた地方になる事は間違いない義援金をいくら贈ろうが全員が潤うなんてことはない、北朝鮮みたく一部が潤うだけだ。今の選挙の仕組みなら残念ながらこうした事態が起こってしまう。本当に東北地方を想うならやるべき事が違うはずだ。この国は先進国としてインターネット環境を通せばかなり大規模な事が出来る国だ。今こそこの能力を活かしてこれからを決める最善策、仕組みを創りだしてもらいたいよね。




3.農業の大規模化
米農家って全体の70%を占める位存在してるのに、額としては20%位しか貢献していない超効率が悪い。野菜農家は10%位しか存在してないのに生産額としては米と同じ位、酪農農家なんか3%の存在で25%の生産額だ。そこら辺は「日本の農業開国のウソ」で確認してもらいたい。

http://d.hatena.ne.jp/watakenn3/20110217/1297958601



今こそ大規模化できるんじゃね?今回の震災でお年寄りの農家は退場だろうし。日本の農業の悪いところは「非効率と分かっていながら小規模農業を続けてきた人が沢山いたから」であって、今回の震災を機に農業をやめる人も多いでしょう。そうして余った土地をどうするのか?腐らせるか、大規模農業として生まれ変わらせるかのどっちかだよね。絶対に大規模農業の方がいいじゃん。これは震災したからこそ出来る事だよね。この機会に東北は大規模農業の推進をしたらどうだろう?今から東北に農業しに戻ってくる物好きな人なんていないでしょ?残った少数の農家でなんとか農業し続けるには以前より大規模化を目指すしか無いわけだし。大規模化する能力は日本には十分あるのだし。




組織、制度、農業…今までの日本では出来なかったけどこの震災をきっかけに変われる事って沢山あるよね。


以上、この大震災だからこそ出来る改革でした。