明確なビジョンがないから上手くいかない
就活のグループワークが面白かったのでそれについて先に書いておこう。
題材は「結果を出せる人とはどんな人か」というモノで、話し合った結果を発表してねって感じ。まぁありふれた内容だと思いますがグループワークなんてそんなものさ。
周りの人々と話の意見では
- 強いリーダーシップ
- 高いコミュ力
- 問題解決能力
- 独創性
- 行動力
とのこと。確かにその通りだし、このまま「結果を出せる人とは、強いリーダーシップがあり、コミュ力があり、問題解決能力があり…」となんの工夫なく語りかけてもいいんだけどこれじゃ説得力のある発表には到底成り得ない。そこで「キャッチコピー」となる一言を決めて、そのキャッチコピーを引き立たせる要素として先ほどの案を定着させる事にした。その一言をめぐって一騒動あったわけだけど、そこは省略して結論を書くとキャッチコピーは「明確なビジョン」という事で決まった。
確かに明確なビジョンを打ち出せれば
- 高いリーダーシップに繋がる(ビジョンが曖昧な人についていきたいと思う人はいない)
- コミュが明確になる(ビジョンを実現させる方法が研究なら研究室的なコミュが必要になる等)
- 問題解決の仕方が決まる(現在とビジョンの差が問題となるのだから、ビジョンが明確なほど問題が明瞭化する)
- 以下省略…
…等々。おぉ、まさしく求めていたキャッチコピー。
という事で発表。「結果を出せる人」=「ビジョンが明確に打ち出せる人」というのは自分の中でもかなり納得の出来る内容で面白かった。
って話。
★★★★★★★
実はこの「明確なビジョン」って企業の「企業理念」ってやつと全く同じなんだよね。
結果を出せない企業というのは市場原理的に淘汰されるのだから今現存する企業というのは漏れ無く「結果を出している」企業だと考えてイイ。その企業が漏れ無く掲げている要素が結果を出す為のコツという事になる…それって企業理念という名のビジョンじゃん。
就活を続けて早一年程度になるけど企業理念を読むだけで大体どんな会社なのかという事が予測出来る様になった。で、説明会に行って「あ、ここは流石に行きたくないな」って思うのは決まって企業理念が機能していない会社だったりする。ココらへんは巷で売っている「就活のノウハウ本」とかで解説させていると思うけど、かなり重要な要素だと実感している。ビジョンが曖昧な企業で「自己成長」とか「自己実現」とか絶対無理だから。
結果を出すためにはまず「ビジョン」を打ち出さないとダメ。
それは会社でも個人でも同じ事じゃないかなと思うのです。
★★★★★★★
個人の集合体である国家でも同じ事が言える。国が初めに見せなければならないのはビジョンであって、ビジョンがあるから問題に意味が生まれてくる。ビジョンがなければ意味のある議論や意味のある解決策は絶対に出来ない。
だけど最近国家に対してビジョンを抱くことが少なくなってきた。これは政治家のみならず一般庶民にも言える。「どういう国がいいのか」と言われた時に明確に答えを言える人というのはどれだけいるだろうか。ビジョンは持ってないけど「政治家が駄目だわぁ」という摩訶不思議な人が沢山いるのではないかな。(むしろビジョンを持つと苦笑される…そんな時代?)
まぁそんな感じ。日本をより良くしたいのであればどんなに下手くそなビジョンでもいいから掲げたほうがいいと思います。