コミュニケーションの対称性・非対称性

FacebookやTwitterなどが大衆化によって、コミュニケーションのあり方が変わってきた。今回はこれを可視化・整理して、現在のコミュニケーションのあり方を自分なりにまとめてみようと思う。 1. 対称性コミュニケーション お盆で久しぶりにあった友達に「こ…

日本人が感じる「自由」

江戸時代の布施松翁がどうずれば人は自由になれるか、というのを論じている。 彼曰く、自然とは全部「からくり」であるという。宇宙は超巨大なからくり、太陽系は大きなからくり、水が高い方から低い方へ流れるのは小さなからくり、琵琶湖のような天然の湖が…

リーダーの決まり方が変わった

今更だけど東京の都知事選挙ってめっちゃ面白い。記録がてら書いていく。 結果的に小池さんが新しい都知事に当選した訳だけど、選挙戦が特徴的で面白かった。 自民党が支持する候補者がバラバラで「分裂選挙」と言われ、自民党が自民党をなじる光景が広がっ…

こりゃ変化が遅くなるわな

前回、前々回で、日本企業の特徴を述べてきた。 watakenn3.hatenablog.com watakenn3.hatenablog.com この中で要点となるのは3つ 「何かあったらまずは仲間に報告しなさい。それからどうすべきか仲間内で話し合ってどうするか決めましょう」 最終決定が「上…

上から下まで全て一揆運用

前回に引き続き今回も日本型の企業の特徴を説明出来る様にモデル化を行っていきたい。 前回で、企業の基本単位である「課の運営」をモデル化したので、次は組織単位ではどういうモデルとなるのかを説明していく。 一揆運用を前提とした企業体制 基本単位を課…

日本企業は一揆的集団

日本型の企業は特徴があると言われます。 年功序列 長期雇用 長期的な取引先との関係(経営目線が長期的) 第2節 日本企業の特徴とその変化 これがどうして起きたのか?これを説明できる様にしたい。その為に原型となるモデルを歴史上がら拾い上げてみる。 企…

「菊と刀」における恥辱(ハジ)

貴方の人生の評価は既に決まっていて、天国にいくか地獄にいくかも既に決定済み。どうやっても覆る事はないもし、このような事を言われたら貴方はどうするか。大抵の人は 「だったら、頑張らない。万が一天国に行けば儲けもので、地獄に行っても仕方ない」 …

二人称の世界

社会的合意のある「教訓を生かす」に着目すると、どうしても分岐点とも言える名言(迷言?)がクローズアップされている事に気がつく。それは「STAP細胞は、あります」という言葉だ。社会的にはこれが誤りの大元と見る解釈が多く「とりあえず謝っておけば良か…

責任範囲

前回、「結局、別の軸を探すしかない」という話をした。小保方氏に対する事件の流れを見る限りこれは正しいと思える。というのも、STAP細胞のイザコザは検証実験に対する費用を小保方氏に請求できないか…という風に進展しているからだ。これは科学的でない。…

科学は信頼しなくて良い

何が悪かそれは無自覚に他人を悪に仕立てる人であろう。理由も無しに人を罵倒する…これは性質が悪い。STAP細胞の場合更に意味不明だ。 誰もが一度は両手を挙げて、嬉々として友人に紹介ないしは注目の話題として話した。日本の科学は凄いだとかリケジョだと…

信教・言論の自由

今までの成果を示せば次の様になる。これは現状の成果であり図で見ると不十分さが際立つ。現時点では2軸だが、これを3軸、4軸と増やす必要性があるだろう。この図をみて「私は左下を目指す」という思考は誤りであり、現実的に可能な事は上ブロックから下ブロ…

信と知

「安全と安心の違い」という考え方がある。簡単に言えば安全とは論理的・体系的な知識に基づく「知」の問題であり「この水の塩素は何%で、国の基準を満たしています」という形で宣伝出来る。安心とは心理的な心情に基づく「信」の問題であり、論理的・体系…

炎上の種

楠木正成の墓を綺麗にしたのは水戸光圀…水戸光圀が楠木正成を非常に高く評価したのは間違いないだろう。他人の墓を、それも荒廃した墓を立派に立て直す動機はそれ以外に考えつかない。 ここで数点の疑問が残る1.水戸光圀が「天皇絶対」の思想シンボル楠木正…

炎上の原点

炎上の原理を書いた時「絶対正義がいつ日本で当たり前となったか、恐らく最近の出来事であり歴史的に思い当たる点としては、幕末からの天皇絶対の信仰だ」と書いた。今回はここを更に掘り下げてみる。★★★まず幕末まで日本には「絶対」という発想がそこまで定…

炎上の原理

STAP細胞が騒がれて久しい。個人的にはSTAP細胞の存在の有無に興味がない。興味深いのは周囲の人間(記者等)の余りにもくだらない的はずれな質問と、やたらと「お前も可笑しいと思うよな」という同調を求める会話だ。彼らはスタップサイボウという字面だけを…

家はとんでもない負債

家についてのCMがやたら増えてる気がするけど、 「家=人生の資産」だとか「人生最大の投資」の文言が非常に気になる。 というか今時は家は「資産」「投資」対象じゃなくて「負債」でしょ ★★★ 資産や投資だったら増やせる筈なんだよね。 目減りすると分かっ…

科学的思考と社会的思考

科学的思考とは「メゾット」(=方法)を指す。例えば23×13の答えを述べよ…と言われた時、その場で即答する事は無理でも、かけ算というメゾット(=方法)を使えば答えが分かる。メゾットのネタさえ理解していれば14×9等の別の問題にも応用できる。優秀な…

社会を変えないIPS細胞。社会を変えるバイオ技術

バイオ関係でホットな話題と言えばIPS細胞だろう。その中身も仕組みも今後の展望も大分理解している。私自身がバイオサイエンス卒だから、世の中にバイオサイエンス技術が認められるというのも大いに喜ばしい。 だが、IPS細胞が世の中を変えるというのはにわ…

日本の都合の良い歴史認識の仕方

ニュースで度々話題になる歴史認識問題。最近で言えば橋下氏の慰安婦問題等がある。2日前にも国連事務総長が歴史認識を問題とする趣旨の発言をして話題になった。 国連事務総長「日本に限定していない」 歴史認識発言 :日本経済新聞 殆どの場合、こういう発…

駅前の大型商業施設って不便

都会のメリットと言えば、電車のアクセスの良さだ。車がなかろうが自転車がなかろうが、電車一本でどこまでもいけて、何でも買える。駅前に存在する大型商業施設(ららぽーと等)は特に便利だ。美味しいレストラン、色んなお店、何でもある。 …っと思ったけど…

外国を理解する唯一の方法

個人的に「カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW」が好きである。 「秘密なんてないよ」の一言の後に広げられる、県民独特の慣習を知る一連の流れがツボである。一番良い所は「県民は通常の生活を取っている」という事である。カメラマンはその県民…

輪廻転生

人間は生物ですから、必ず「父と母の間から生まれる」という過程を辿ります。これは生物学上必然の流れであり、例外はありません。生物学上、人には必ず親がいるのです。 人類原初の社会はこの流れを「絶対の真理」として考えた事でしょう。生物学上必然的に…

日本の職業観

「日本の組織のあり方」と「アメリカの組織のあり方」は大きく異なります。 例えばアメリカでは企業体質を改善するために大量解雇というのは大企業でも日常茶飯事で、もはや現地では違和感も感じない状態でしょう。しかし「企業体質改善の為に大量解雇」とい…

選挙に行かないのは政治家が悪いでしょ

選挙の度に「若者の投票率が悪い」が話題になる。不思議なのが「立候補者」「投票した人」は正しく、選挙にいかない若者が間違いであってこれを何とか正そうという風潮。自分が知るかぎりこの図式しか報道されてない…面白い現象だよね。そこは若者に興味関心…

教科書の方向性

前回が教育の方向性だったので、今回は教科書について考察してみる。教科書の方向性については2つある。 一つは言葉中心の教科書 もう一つはイラスト中心の教科書だ。丁度理科の教科書がイメージしやすい。 小難しい言葉が鏤められているものが前者で 「図…

教育の方向性

教育を考える際、大きく分けて2通りある。 個別授業 大衆授業 の2つだ。個別授業とは少数の生徒を一人の先生が抱えるという方式だ。生徒一人一人の癖に合わせて先生がシッカリと面倒を見てくれるというもので巷では少数授業とも言われている。この方向性は…

自由の正体

こういう話題は、物事の裏側から探りをいれるのが正解だ。 つまり「不自由と感じるのはいつか?」を最初に述べる。その逆が我々が信じる自由の正体である。 高校では不良として先生や社会に迷惑をかけた。結果として就職の時に不自由な思いをした。 大学卒業…

日本の常識はオリンパス事件を見れば理解できる

10年以上隠し続けていた巨額の負債が遂に明るみに出た。 それが2011年に起きたオリンパス事件だ。 この事件は色々と不明瞭な事が多い。しかし論語のとある節を引用しながら事件を観察すると、簡単に謎が解ける。同時に日本の常識とはつまりこういう事…

知っている と 「知っている」

東日本大震災から2年以上経過した。このタイミングで語るのが適切だろう。我々は放射能についてどれぐらい知っているのか? 恐らくこういう答えが返ってくる筈である。 遺伝子を傷つけるとかなんとか 甲状腺がんとか何とかで、とにかく子供に影響がある 低…

現在未来形で考える世論

「子供に積極的に放射能について学ばせるべきだ」 「原発博士を倍増させるべきだ」 「国は原発関連知識を子供に教える様に働きかける必要がある」こういう主張を貴方はどう思うだろうか?恐らく嫌悪感を覚える筈だ。中には「なんて非国民な」「子供の将来を…